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メンテック技術開発センター  2007

 

data
静岡県富士市
事務所・研究施設
鉄骨造 地上3階建
延床面積 1,476.87㎡
施工 
(株)石井組

 

award

  2008年度グッドデザイン賞受賞

工業地域であるにもかかわらずこの敷地周辺には,戸建住宅,集合住宅,工場,倉庫等さまざまな用途の建物が転々としている.そのせいか,緑も少なく殺風景な印象がある.そこで,建物には壁面緑化を,庭には高木を,道路に接する外周には低木を,屋根には屋上緑化をといった様々なパターンの緑化を配することで,今までとは違う街の風景を創るといった理念のもとに,環境に配慮した建物づくりを地域周辺に投げかける事とした.建物内は,四季の移り変わりが肌で感じられる様,内外の関係をあいまいにし,閉鎖と開放を連続させることで変化する空間を体験することができる.そして機能性と快適性を向上させ,自然に近い環境の中で,そこにいる人が最大限能力を発揮できる心地よい空間となることを想像している.研究施設や工場といった技術者中心の施設は,ラボ機能やその技術者の機能性中心の考えで計画が進められ,そこに特化してしまった建物になる事が多い.本来,商品開発は,関連企業との共同開発やその専門技術者,企画者や営業者など,多くの人たちとのコラボレーションによって進められる事も多く,それぞれの意見やそのニーズに合った環境を整備していかなければならない,何よりそこで働く人が,様々な刺激を受け,プライドを持って仕事をしていける施設となる事を願っている.

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