Kato Architect Office

大泉学園町の住宅　　2014

 

date

東京都練馬区

専用住宅

木造２階建

延床面積　180.14㎡

施工　(株)小河原建設

 

敷地は南東道路に接する閑静な住宅地にあり，南側道路の向かいは自身の所有する畑と，東側には低層の区立図書館が隣接している．大きな建物も無く日当たりや通風が十分に確保できる環境である．しかしながらここは人通りの多い住宅街，外からの視線を気にすること無く快適に住まう為にはプライバシーをしっかりと確保する事が大切であると同時に，それでいて開放的な空間が求められた．

そこで中庭を取り囲む形のロの字型のプランとした．道路や隣地に対しては窓を設けずクローズさせ，中庭に対しては全てを開口部とすることで，この部分から採光と通風を確保している．室内～中庭～室内という関係は，内外が曖昧な構成となって，開放的な空間へと変化していくことになった．ダイニングキッチンと中庭への動線，和室とダイニングルームと中庭との関係，２階リビングルームからの中庭の見え方と感じ方，カーポートから中庭へのつながり，玄関に入ってすぐ感じる中庭の見え方，中庭を眺めながら歩く廊下の気持ちの豊かさ等，この住宅の中庭は各室をつなぎ合わせる大切なコアの役目を果たしている．